水道用水きょうから節水率30%

豊川用水/農業・工業両用水も50%に/一層の節水協力呼びかけ

2026/03/27

宇連ダムでは底にたまった水をくみ上げて活用している(水資源機構提供)

 独立行政法人水資源機構は26日、深刻な渇水が続く豊川用水の節水率を、27日午前9時から水道用水で30%、農業と工業の両用水で50%に引き上げると発表した。多少降った程度の雨ではダムの貯水率は改善されず、水不足解消のめどはたっていない。

 ここまでの節水率引き上げは1995年9月以来という。東三河を中心に水を供給する2つのダムや7カ所の調整池の貯水率は、全部合わせても26日時点で6・3%にまで低下している。

 このうち最大の水がめ宇連ダム(新城市)では、今月17日に貯水率が0%になった。このため取水口より下にたまった水をポンプでくみ上げて活用する異例の対応を取っている。

 25日に降った雨も「ダムにため込めるほどではない」と同機構豊川用水総合管理所の松岡良司管理課長は指摘する。27日以降に水が流入し貯水量はいくぶん増える可能性があるものの、節水を緩和できるほどではなく「厳しい状況なので、より一層の節水に協力してほしい」と呼びかける。

 東三河では昨年の夏から、極端に雨の少ない状態が続いている。同機構や豊川用水の利水関係者で組織する豊川用水節水対策協議会は、昨年8月に節水対策を開始。段階的に節水率を引き上げ、今月17日からは水道用水で25%節水、農業用水と工業用水で45%節水を実施してきた。

 豊橋、豊川、蒲郡、新城、田原の東三河5市は住民に対し、午後11時から午前5時までの夜間の水道使用を自粛するよう求めている。

豊川市による節水対策の呼びかけ

豊川市も独自節水対策強化

 豊川用水節水対策協議会による第7 回節水対策を受け、豊川市も独自の節水対策を強化する。

 公式ホームページに調理や歯磨き、洗濯などで「ひとりひとりができる節水対策の目安」を掲載し、市民に1人あたり1日10㍑を目標に協力を呼びかける。27日からは配水本管のバルブを操作し配水量の制限をさらに強化するため、蛇口から水が出にくくなることがあるとして理解を求める。

 また、4月1日から当面は小坂井B&G海洋センターで受付窓口を除いて臨時休館とし、ふれあい交流館・本宮の湯でも同2日から弱冷水風呂(空の湯、森の湯)を休止する。

雨は振れども貯水率ゼロ/宇連ダム回復遠く

 低気圧などの影響で、東三河地方は25日午後から26日明け方にかけてまとまった雨が降った。

 新城市では、降り始めから24時間で34ミリの降水量を記録し、深刻な水不足の改善が期待されたが、豊川(とよがわ)水系の水源となっている宇連ダムの貯水率は26日午後3時現在で0%のまま。依然として危機的な状況は変わっていない。

 週明けの30日から31日にかけても低気圧が通過するため、東日本は広い範囲で雨が降る予報となっている。

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