東三河広域経済連合会全体会議/設楽ダム活用で意見交換
2026/05/27

中山間地の魅力を語る田村氏(新城市で)
25日に新城市内で開かれた東三河広域経済連合会の全体会議では、「奥三河に視点を置いた東三河の持続的発展」をテーマに意見交換が行われた。2034年度完成予定の設楽ダムをどう活用するかが話題の中心となり、「都市を支える中山間地を目指し、ダム建設とともに新しい地域づくりができれば」(奥三河ビジョンフォーラムの田村太一専務理事)といった展望が示された。
会場で発表した田村氏は、東三河広域連合が設楽ダム近くに整備する「山村都市交流拠点施設」について「ウェルビーイング(心身だけでなく社会的にも満たされた状態)の視点を取り入れてほしい」と提案した。
都市部の企業にとって従業員のウェルビーイング実現が課題となる中、中山間地はワーケーションや社会貢献活動の場として魅力があると指摘。企業の利用を促す計画づくりを求めるとともに、「中山間地で暮らすことの価値を広めていくことが大事だ」と述べた。
国土交通省設楽ダム工事事務所の舘井恵所長は、ダム事業の進捗(しんちょく)状況を紹介した。全国的にも規模の大きい工事だとして、設楽町観光協会と連携した見学ツアーなどの計画を明らかにした。
蒲郡商工会議所や田原市商工会の幹部からは、4月まで続いた渇水でダムの必要性を再認識したという意見や、東三河の観光スポットとしてダムを活用する重要性が語られた。
また、新城市出身の大学生で起業家の片桐萌絵さんも発表を行い、民俗芸能の振興と地域活性化を両立しようという自身の事業を説明した。
東三河広域経済連合会は、三つの商工会議所と11商工会で構成する。この日は今年度1回目の全体会議で、市町村長や副知事が同席した。