蒲郡・形原漁港拠点「順風丸」が水揚げ深海魚など並ぶ/総菜や加工品も 買い物客でにぎわう/佳代さん「お客さんの喜ぶ顔がやりがい」
2026/06/01

市内で水揚げされた鮮魚が並ぶ(蒲郡市形原町で)
蒲郡市形原町の漁港の一角に、漁師が営む鮮魚店が開業した。その名も「漁師さんの魚屋さん」。形原漁港を拠点にする沖合底引き網漁船「順風丸」が水揚げしたメヒカリやニギスなどの深海魚を中心に販売している。土、日曜のみの営業ながら、新鮮で珍しい魚を求めて買い物客がひっきりなしに訪れている。
前掛け姿でニコニコと出迎えるのは順風丸船長の妻、加藤佳代さん(51)だ。順風丸は形原漁港を拠点にメヒカリやニギスなどの深海魚を漁獲。店の品ぞろえは漁に左右されるが、鮮度は抜群だ。
3年前にも市内で鮮魚店を開店したが、設備の故障が相次ぎ、夏の禁漁期も重なって経費がかさみ、営業を断念した。
その後、幸田町の道の駅で始めた出張販売が好評を得た。鮮魚店の夢を諦めきれずに物件を探していたところ、加工工場の経営者が高齢化で引退することを知り、店舗を兼ねて引き継ぐことにした。
佳代さんは「地元のお客さんでも、こんな魚は見たことがないと言ってくれる。深海魚のおいしさを多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。写真共有アプリ「インスタグラム」では、佳代さんの息子の友基さん(23)が魚のさばき方を披露。家で魚を食べる機会が増えることを願っている。
店では1皿に魚を盛り、500円ほどで販売。メヒカリなら約20匹、現在大漁のクロムツは大きさにもよるが4匹で一盛りになっている。さらにニギスのフライやメヒカリの唐揚げなど、持ち帰って揚げるだけの加工品や総菜も人気だ。
店に立つ佳代さんは、漁家として市場での作業と掛け持ちしている。「大変だけど、お客さんの喜ぶ顔がやりがい」と笑顔を見せる。
営業は土日の午前8時~正午。無料通信アプリLINE(ライン)で「友だち」登録すると、エビがもらえるクーポンが毎月届く。
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■「漁師さんの魚屋さん 順風丸」=蒲郡市形原町港町151―2