春季労使交渉状況で愛知経協が調査/アップ率4.82% 規模間格差拡大/ベア実施7割 防衛的賃上げで「人材確保」
2026/07/03

賃上げ妥結平均額とアップ率の推移(愛知県経営者協会調べ)
愛知県経営者協会は、会員企業210社を対象に実施した「春季労使交渉における賃上げ状況調査」の結果を発表した。賃上げ(定期昇給とベースアップの合計)の平均妥結額は1万4755円で、記録が確認できる1985年以降で最高額となった。アップ率は4・82%だった。
規模別で見ると、従業員1000人以上の企業では1万7004円(5・19%)となり、アップ率が5%を上回った。一方、300人未満の企業では1万1047円(3・88%)と4%を下回り、大企業と中小企業の格差が拡大した。
定期昇給とベースアップ(ベア)を区別して実施したと回答した128社のうち、ベアを実施した企業は121社(70・8%)で、平均金額は1万946円だった。1万2000円以上で妥結した企業は、前年の40社から51社へ大幅に増加。ベアの配分方法は「一律定額」(69社)が最も多く、「初任給の引き上げ」(48社)、「職務・資格別に配分」(34社)が続いた。
賃上げに際して考慮した点を複数回答で尋ねたところ、「人材確保・定着」(114社)が最多で、「業績」(97社)、「世間相場」(95社)の順となり、防衛的な賃上げに踏み切った企業が多かった。