お盆の送り火に自粛呼びかけ

火災予防で豊川の御油連区/火の後始末ない事例も安全面の懸念受けて…/周辺環境への影響考慮/消えゆく夏の風物詩―精霊流しも中断のまま

2026/08/17

先祖を迎える玄関前での迎え火(豊川市内で)

 夏の風物詩が、また一つ消えた。近年、少子高齢化や猛暑で夏祭りや盆踊りが中止や縮小傾向にある中、豊川市内を流れる音羽川では今年、火災予防のため、お盆の送り火を自粛するよう呼びかけられた。同じ音羽川では感染症対策で精霊(しょうろう)流しも中断されたままだ。

 今年のお盆も、東三河各地で先祖の霊を供養する迎え火や墓参りをする人たちの姿が見られたが、「誠に心苦しいお願い」として町民らに送り火の実施を控えるよう呼びかけたのは豊川市御油町の御油連区だ。長年続いていた行事だが、近年は煙や火の粉による安全面に懸念があり、特に火の後始末がされていないケースがあり、周辺環境に影響が出ていた。

 最近は全国的に大規模な山火事や野焼きが延焼する事案が増えており、昨年2月に岩手県大船渡市で発生した山林火災は記憶に新しい。

 豊川市でも今年1月から2月にかけて御津町などの西部地域を中心に不審火が相次ぎ、御油町でも県営東三河ふるさと公園の林道で火災が発生したことも、自粛の背景にある。

 音羽川が流れる隣の国府町では長年、お盆の8月15日の夜、故人の霊を送る精霊流しが行われていたが、新型コロナウイルスが大流行した2020年に中止となって以来、再開されていない。町内では再開を検討している地区もあるが、社会的背景を考慮しながらの判断となりそうだ。

音羽川でもお盆の風物詩だった精霊流し(写真はイメージ)

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先祖を迎える玄関前での迎え火(豊川市内で)

音羽川でもお盆の風物詩だった精霊流し(写真はイメージ)

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