新城・泉昌寺で「大海の放下」
2026/08/17

踊りは夕方から夜まで続いた(新城市大海の泉昌寺で)
新城市大海(おおみ)の泉昌寺などで15日、200年以上伝わる盆行事「大海の放下(ほうか)」があった。かねや笛の音に合わせ、踊り手3人が背中の大うちわをゆったりと振り、胸の太鼓を打ち鳴らした。
大海の放下は、かつて使われていた太鼓の裏書きから、江戸時代後期には定着したと考えられる。長さ3メートル、重さ6キロもあるうちわを、体に縛り付けて踊るのが特徴だ。
保存会のメンバーは、午後6時ごろから同9時近くまで、踊りや南無阿弥陀仏の念仏を交えた唄を披露。次第に暗くなる中、「そおりゃ」という掛け声、「コーン」というかねの音が響き、哀愁を誘った。
寺と公民館には初盆を迎えた地区の家族らが集まり、新仏供養の踊りを見守った。
放下は、平安時代末期に全国を放浪した放下僧に起源があるとされ、一種の芸能として発展した。豊川水系の各地に、お盆の念仏踊りとして残っている。