存続揺れる平和塔前で戦没者追悼の会/蒲郡
2026/10/16

追悼式の出席者ら(蒲郡市水竹町で)
存続問題に揺れる蒲郡市水竹町の戦没者慰霊平和塔前で15日、追悼式が営まれた。鈴木寿明市長と戦没者の遺族らが参列した。
式では、全員で黙とうをささげた後、鈴木市長が「悲しみの歴史を繰り返さない決意を新たにした。平和への願い、遺族の思いを後世に引き継いでいく」と追悼の辞を述べ、塔の前に花を手向けた。
平和塔は鉄筋コンクリート造りで高さ約20メートル。第2次世界大戦などで亡くなった1716柱を慰めるため、1977年、市中央公園内に建立された。
しかし、近年は外壁の大理石が剥がれ、安全性が確保できないとして解体される予定だったが、鈴木市長は今年7月に一転し、専門家の助言を受けて修復、保存する可能性を示した。
追悼式は毎年、この場所で行われている。出席した遺族らは「お参りする場があるのはありがたいが、安全第一。維持は難しいのではないか」「塔ができた時は報われた気がした。戦没者や遺族のためだけではなく、後世の人たちのためにも象徴は必要」と、それぞれの複雑な胸中を明かした。
鈴木市長は「先人の思いをつなげることが重要。解体か残すか、負担を見極めながら適した判断をする」と話した。来月末をめどに方針を決めるという。