大正期の東海道ブーム展盛況

二川駅周辺の油絵も展示/11月23日まで開催

2026/10/16

浮世絵から油絵まで多彩な展示(市二川宿本陣資料館で)

 鉄道ができてからの東海道の姿を、多彩な展示で見ることができる企画展「大正期の東海道ブーム」が、豊橋市二川町の市二川宿本陣資料館で開催され、にぎわっている。宿駅制度の廃止から半世紀がたった後の東海道の姿を、浮世絵や油絵、版画などの資料で振り返る。単なる交通網ではなく、文化と歴史の集積として憧れを集めた東海道の姿を実感することができるユニークな企画展だ。

 東海道本線が整備された明治20年代の浮世絵や鉄道の駅をモチーフにした道中双六などに始まり、豊橋駅発の時刻表と暦を印刷した正月の引き札(広告)なども展示され、当時の人々がどのように駅や鉄道に親しんでいたかを感じ取ることができる。画家、近藤浩一路の芸大の卒業制作だという油絵は、東海道本線の53の駅周辺を描いたもので、まだ人家も見当たらない二川駅周辺の姿もあり、興味深い。油絵を原画にした石版画も、西洋的な表現で目を引く。漫画で描いた東海道53駅の絵巻や、漫画付きの紀行本、弥次喜多道中を漫画でパロディにしたものなども並び、当時の人々がどのように東海道に親しんでいたかが理解できる。

 当時の駅で営業していた乗合馬車の姿を描いた浮世絵などもあり、駅が果たした役割も知ることができる。ほかにも多彩な展示がそろい、楽しめそうだ。

 11月23日まで。関係者は「徒歩で旅をすることがなくなっても、東海道に親しみとあこがれを持っていた当時の人の気持ちを、展示を通して知ってもらえれば」と来場を呼びかけている。

 31日の午後2時からはギャラリートークも予定されている。申し込み不要だが、入館料が必要。

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