ササユリにつぼみ広がる夢

新城の山内さん/種まきから丹精6年ようやく6本

2021/05/14

 「市の花」として新城市民に親しまれているササユリを種子から育てている同市八束穂の山内一三美さん(79)宅で、6年目を迎えたササユリが花のつぼみを付けた。

 ササユリはユリ科の多年草で、ユリの仲間では最も早く咲く種類。以前は西日本各地に見られたが、今は自生する地域が限られている上、病害虫や鳥獣の被害を受けることも多く、数を減らしている。発芽から花をつけるまでに6年ほどかかるため、増やすことも難しい。

 山内さんは昔地域にたくさん咲いていたササユリが減っていることを憂い、10年ほど前から毎年種をまいて苗を育て、周辺地域に植えている。

 ただ、たくさんの種をまいても発芽するものは少ない。発芽しても年々数が減り、花が咲く6年目には数本になってしまう。今年6年目を迎えてつぼみを付けたのは6本。花を咲かせた後、地域に植えるという。

 山内さんは「たくさん種をまいてもなかなか育たない。それでもこれを続けて、八束穂に咲くササユリを増やし、いっぱいにしたい」と夢を語る。

 住民の一人は「地道だがすばらしい活動を続けてみえる。これからも応援していきたい」と話す。

2021/05/14 のニュース

先端につぼみをつけた6年目のササユリと山内さん(新城市八束穂地内で)

有料会員募集

きらり東三河

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.