新城市長選ー争点不明確で混沌模様

公開討論会で政策論争 勢力図変わるか?

2017/10/07

 市民から「目新しさを感じない」と揶揄(やゆ)され、衆院解散・総選挙の陰で、関心の低さや投票率の低下が懸念される今回の新城市長選挙。立候補者の顔触れは8年前と同じで、大きな争点もなく有権者にとって差別化のしにくい選挙となる。新たな試みの公開討論会では、出馬表明した3人が各地区を回り政策論争を繰り広げている。現職が勝利した前々回の市長選に比べ、それぞれの勢力図は変わっているのだろうか。

 立候補者同士の発案で初開催された公開政策討論会は、白井倫啓氏と穂積亮次氏、山本拓哉氏が旧3市町村を回りながらテーマに沿って政策議論を交わし、市民の選挙戦への関心を高めるのが主な目的となっている。

 第1回の会場となった同市つくで交流館ホールには、市職員をはじめ、多くの市民が詰めかけた。主催の実行委も手探りの中で始まった討論会だったが、序盤の和やかなムードは徐々に熱を帯び議論が白熱し、聴衆もかたずをのんで3人の舌戦に聞き入った。

 8年前の市長選。投票者数3万2431人(投票率77・32%)のうち、穂積氏が1万5268票を獲得。山本氏が9647票、白井氏は7076票となった。旧3市町村合併から鳳来、作手で手堅く票を集めて約1万人の支持を得た穂積氏に対し、旧新城市では3人がほぼ横並びと見られ、その差が投票結果に表れたとされている。

 一騎打ちとなった4年前は、穂積氏が1万4724票、山本氏は1万3813票。市役所新庁舎建設問題で民意が二分され、わずかに911票と僅差の接戦で決着がついた。

 そして、今回、取材を通して聞こえてくるのは、8年前と同じ展開を予想する市民の声だ。前回と異なり争点が明確ではない選挙戦となれば、浮動票の行方を読むのは難しい。

 同時実施される市議選は、立候補予定者の約半数が新人となり、現市政への賛成、反対は不透明。彼らの動向次第では市長選への影響が大きく変わってくるかもしれない。

 有権者にとって見極めが難しい今回の市長選。8年前と同じ顔触れだが、その内実は「意外」にも混沌(こんとん)としている。

2017/10/07 のニュース

市長選は三つ巴(どもえ)の戦いが予想される(新城市つくで交流館ホールで)

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