激しい人材獲得競争見込み工夫/就職氷河期世代や高卒社会人向け採用枠も新設
2023/03/12
春試験の日程
新城市は7日、来年度に行う職員採用試験の概要を発表した。官民の採用活動が早期化する全国的な傾向を踏まえ、日程を従来より前倒しする。試験区分も見直して、就職氷河期世代や高卒社会人向けの採用枠を新設する。
来年春に卒業する大学生らの就職活動は今月、解禁された。学生側に優位な売り手市場が続き、自治体間や民間企業との人材獲得競争は激しくなると見込まれ、市は試験方法を工夫することで幅広い層から志願者を募る考えだ。
市が来年4月の採用を予定するのは、一般行政職11人程度、保育士・幼稚園教諭13人程度など計37人程度。試験は春、夏、秋の3通りで実施する。
このうち大卒・短大卒や社会人を主な対象とする春と夏の日程を前倒しし、合格発表を今年度に比べて半月~1カ月程度早める。応募締め切りの時期も変わるので、志願者は注意が必要だ。
また、夏の日程では、一般行政職に「就職氷河期世代」(採用時38~50歳・募集1人)、「高校卒(既卒者)」(28歳以下、若干名)の試験区分を新たに設ける。また、消防職(30歳以下、7人)は学歴不問とし、対象者を拡大した。
市秘書人事課の担当者は「多様な人材を集めるため、民間企業と併願の人も受けやすいような日程を設定し、年齢要件や受験資格を見直した。関心がある方はぜひ応募してほしい」と話している。
詳細は市のウェブサイトで確認できる。
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