アプリ「おにどこ」1000年の歴史に新たな1ページ/安久美神戸神明社で奉納式
2024/02/09
アプリを奉納する木村代表取締役(中央)ら=安久美神戸神明社で
10・11日の豊橋鬼祭を前に7日、鬼祭の運営を支援するアプリ「おにどこ」の奉納式が豊橋市八町通の安久美神戸神明社で行われた。アプリを開発した「おにどこ実行委員会」の大村廉豊橋技術科学大学情報・知能工学系准教授と水谷晃啓同大学院工学研究科建築・都市システム学系准教授、東京都のソフト開発業ウェブインパクトの木村博司代表取締役が神前にアプリを奉納した。
おにどこは、豊橋鬼祭で赤鬼が市中を練り歩く「門寄り」のルートを地図上に表し、赤鬼がどこを走っているかが分かるアプリで、2018年から実証実験として運用されてきた。新型コロナウイルス禍で門寄りが中止された時に、AR技術で鬼をスマホ画面に表示する機能が追加されている。今年で実証実験が終了し、来年から社会実装される予定で、今回の奉納は完成の報告を兼ねているという。
祝詞の奏上の後、木村代表取締役がアプリを起動させ神前で披露して奉納。大村准教授は「祭事に関わるデジタル技術の奉納は非常に珍しいと思う。1000年の歴史を持つお祭りに、デジタル技術で新しい一面を加えることに寄与できたことを誇らしく思う」と話し。笑顔を見せた。
アプリとARマーカーは、おにどこのホームページからダウンロードできる。門寄りルートが表示されるのは、門寄りが行われる11日午後3時頃から翌日午前0時頃まで。AR表示機能はARマーカーがあればいつでも楽しめる。ARマーカーを印刷したチラシは、安久美神戸神明社のほか、市まちなか図書館や市こども未来館ここにこなどで入手できる。安久美神戸神明社とまちなか図書館、ここにこにはフォトスポットが設けられ、等身大の鬼と写真を撮ることができるという。