「東三河ものづくり大賞」3社

2024/02/09

アブラックスの「バイオ潤滑油」

 6日に発表された「東三河ものづくり大賞」は、アブラックス(豊橋市神野新田町)▽tantore(タントレー、同市向草間町)▽艶栄工業(蒲郡市宝町)―の3社が受賞した。同賞審査委員会(委員長=寺嶋一彦豊橋技術科学大学学長)からは、地域産業への貢献が評価された。

 ◆アブラックス

 同社が開発した「バイオ潤滑油」は石油などの鉱物油を使わず、廃棄される食用油などを用いるため二酸化炭素(CO2)の削減効果が高い。温室効果ガス排出削減量を認証するJクレジット制度では、バイオ潤滑油1000リットルあたり最大2トンのCO2削減効果があるとされる。工場の製造機械などで大量に使用される作動油や切削油などをバイオ潤滑油に置き換えるだけで、企業は初期投資なしでCO2の削減効果を得ることができる。

 同社は、添加剤の調合やブレンドにより目的に応じて数種類の製品を供給し、バイオマス由来特有の臭いは燃焼技術を用いた脱臭化技術で無臭化に成功。自動車部品製造業や金属加工業での使用が拡大しており、今後も多くの製造現場で鉱物由来の油からの代替が期待されている、

 委員会からは「CO2削減の観点で地域産業に貢献し、東三河のものづくりプレゼンスの向上に貢献することが期待される」と評価された。

 ◆タントレー

 同社は、口内で舌筋を鍛えるシート状のグミ「tantore sheet(タントレーシート)」を開発した。舌を使ってグミを上あごに貼り付ける舌筋トレーニングによって、無呼吸症候群や誤嚥性肺炎の予防に効果があるとしている。

 グミは、同社の独自技術により150ミクロンの薄さで積層され、上あごへの貼り付き感がよく溶けにくい構造。風味やサプリメント効果も工夫されており、貼り付けまでに5分ほど舌を動かすことが舌筋のトレーニングに最適だという。食物を飲み込む嚥下機能を高めることができ、高齢者の死亡原因にもなる誤嚥性肺炎を予防。好きなものが食べられようになり、生活の質向上にもつながる。

 審査委員会からは「高度な加工技術により生まれた新たな価値は、多くの人に健康の利益をもたらす」と評価された。

 ◆艶栄工業

 インテリア織物や合成皮革用基布などで実績のある同社は、繊維をもみ、たたくニドムバイオ加工を確立。数百回の試作を繰り返し、繊維の内部から柔らかいドレープ性や弾力性、パウダー調を実現した。表地と裏地を接着剤で貼り合わせるポンディング生地にニドム加工を施し、クリアな毛羽感を実現。国内外の有名ブランドに採用され、製作されたアウターが好評だという。

 審査委員会は「既存の技術に安住せず、技術開発により新たな優位性を創造した技術は地域産業の活性化に貢献する」と評価した。

舌で上あごに貼り付けるタントレーシート

ニドム加工した生地で縫製したコート

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アブラックスの「バイオ潤滑油」

舌で上あごに貼り付けるタントレーシート

ニドム加工した生地で縫製したコート

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