豊橋市美博/11人が56点展示/6日まで開催で来場を呼びかけ
2024/10/02
作品を寄せた皆さん(豊橋市美術博物館で)
東三河の刺繍(ししゅう)愛好家が集まる日本刺繍塾の作品展が1日、豊橋市今橋町の豊橋市美術博物館で始まった。11人が56点を展示し、初日から多くの観覧客でにぎわった。
和服などに施される伝統的な日本刺繍の作品がそろう。絹の布に、自分で絹糸をよって作る刺繍糸で一針ずつ丁寧に刺して作られた作品はどれも繊細。長木晶子さんは、孫への思いを込めて鯉の滝のぼりの姿を生き生きと刺した。鯉に乗る男の子の表情と滝の流れの細やかな表現が目を引く。
石黒頌代さんは、百人一首を題材に桜の花に紀友則の有名な和歌を添えた。「文字の細かな表現が難しかった」と振り返る。松井宏美さんは、ポピーの花が堂々と咲く姿を生命力たっぷりに表した。他にも力作がそろい、楽しめそうだ。
6日まで。関係者の一人は「初めての作品展。額のほか、半衿やバッグなどの展示もあるのでぜひ見て」と来場を呼びかけている。