コミバス利用増の秘訣

蒲郡・形原地区であじさいくるりんバス年間6000人達成/累計50000人も目前

2025/03/14

乗客6000人達成を祝う地元住民ら(蒲郡市・形原公民館で)

 蒲郡市西部の形原地区を走るコミュニティーバス「あじさいくるりんバス」が、利用者を伸ばしている。本年度は目標としていた年間6000人を突破し、13日、記念の式典が開かれた。住民が主体となって利用を促し、需要に応じてルートやダイヤを見直すなどの努力が好調を支えている。

 式典は、地元住民らでつくる「形原地区公共交通協議会」がバス発着点の形原公民館で開き、6000人目とその前後の計3人に賞状や記念品を贈った。

 6001人目の森満寿子さん(80)は週に3日、バスを利用して入浴施設を訪れるという。10年前までは自家用車で通っていたが、免許を返納してからはバスに切り替えた。

 あじさいくるりんバスは2015年4月、市内初のコミュニティーバスとして運行を開始した。初年度の乗客は3160人で、コロナ禍ではやや減ったものの、年々、利用者数を伸ばし続けている。昨年度は6336人と倍増した。今年で10年を迎え、5月上旬までに乗客数は累計5万人に達する見込みだ。

 協議会は、公民館の広報紙でバスを紹介し、自治会の代表を通じて利用を呼びかけている。ルートやダイヤの見直しは今後も継続し、大型商業施設の経由や夕方の増便など、住民の声を反映して課題を検討するという。取り組みは、優良事例として県の表彰を受けている。

 会長の天野忠則さん(79)は「バスは住民が乗って、育てていくもの。年寄りが家に閉じこもらないように、バスで外出してほしい」と話した。

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