豊橋信金で詐欺防止の広報活動/豊橋署
2025/06/14
啓発活動する署員ら(豊橋信用金庫南栄支店で)
豊橋署は13日、豊橋市南栄町の豊橋信用金庫南栄支店で「特殊詐欺被害防止キャンペーン」を行った。年金支給日に伴って実施。署員や支店職員らが、啓発品の配布と対策機能の付いた電話機の申し込みなどを受付けて被害防止を図った。
署員らは、支店ATMを利用する高齢者らにチラシを配り、多発する詐欺の手口を周知。録音や相手に警告を発する機能のある「被害防止機能付き電話機」の利用も促した。
豊橋市内では今年、5月末時点で特殊詐欺被害が計8件あり、約2233万円がだまし取られた。海外から発信の前兆電話も多数確認されている。そのため署はこの日、固定電話に入る国際電話の着信を拒否する「利用休止申し込み」のコーナーも設けた。
年金の引き出しに来た女性は、署員に促されて着信拒否の申し込みを行った。自宅には、先月から「数時間後に電話が使えなくなる」などという不審な電話が複数あった。近隣の住民宅には、警官などを名乗る者からの着信があったという。
いずれも現金の被害はなかったが、犯人側の巧みな話術にだまされそうになった知人もいた。女性は「近所には一人で暮らす老人や高齢夫婦も多いので、詐欺について知らせていきたい」と話した。
国際電話の着信拒否の手続きは、住所や氏名などを書類に記入して押印すれば完了。署が関係機関へと郵送する。
同署員は「豊橋署で受け付けている。すぐに手続きできるので被害に遭わないように利用してほしい」と呼びかけている。