冷静に励ます女房役の畑

豊橋西高２枚看板の長所を生かす

2025/07/13

畑開仁㊨がエースを支え続けた（豊田球場で）

　２回戦突破を決めた豊橋西は、初戦に続いて女房役の畑開仁が個性豊かな投手陣をけん引した。制球力と粘りで勝負する坂井幸輝、力強い直球と変化球が持ち味の持田侑闘。タイプの異なる２投手に対して、畑は個々の長所を生かす冷静なリードを心掛ける。

　この試合、持田は序盤で同点の本塁打を浴び、５回に２点を失ったが、終盤はチェンジアップがさえ「らしさ」を取り戻した。初先発で緊張する持田を落ち着かせるように、畑はミット越しで「一球の重みを伝えた」と視線を送り続けた。

　配球では「相手打者を見て、単調な投球にならないように慎重さと大胆さを織り交ぜた。持田が自分で責任を感じ過ぎないことを言い聞かせた」と、力投するエースを励ました。持田も期待に応えるように、１３１球で９回を投げ切った。