主要候補に聞く⑥「東三河の振興策」編

「多様な連携で地域力の向上へ」/酒井 庸行候補(自民・現)

2025/07/13

 東三河地域では、人口減少や高齢化により地域づくりの担い手が不足しつつあり、生活環境や歴史文化、産業などの維持・発展に大きな影響を及ぼしています。

 東三河の魅力は豊かな自然、歴史と文化、人の温かさです。

 地域の特性を生かした多角的な取り組みを進めていくことが重要と考えます。

 更なるインフラ整備はもちろんのことですが、都市部で暮らす方々が、地方での祭りやイベントへの参加、兼業・副業などの仕事の関わりをきっかけに、地域を支える新たな動きを生み出し、積極的に地域の担い手として取り組むことで、地域課題の解決や活性化につなげていくことが期待されています。

 未来を起点に今を考えることが重要です。「東三河振興ビジョン2030」を始め、「まち・ひと・仕事創生総合戦略」さらにはAIやデジタル技術の活用による行政サービスの向上を図っていかなければなりません。

 誰もが安心して暮らせる環境づくり、持続可能で力強い産業の育成、環境の保全・再生、多様な連携による地域力の向上に努めてまいります。

「持続可能な東三河の実現目指す」/安江 伸夫候補(公明・現)

 東三河地域は、愛知県内でも特に過疎化や高齢化が進む地域であり、その振興は喫緊の課題です。公明党、そしてわたくし安江のぶおは、「人にやさしい政治」「地域に寄り添う政治」を掲げ、現場の声を政策に反映し、地域の活力を取り戻すため、以下の取り組みを強く訴えてまいります。

 第一に、地域の資源を生かした産業振興です。農業や林業、観光といった地域資源を核に、地場産業の6次産業化やスタートアップ支援、デジタル技術導入を推進し、若者や子育て世代が働き・暮らせる環境を整備します。特に、中山間地域での働き方改革やリモートワーク拠点の整備も重要です。

 第二に、子育て・教育環境の整備と移住定住促進です。子育て支援の充実、学校教育のICT化、地域と連携した学びの場の確保により、子育て世代が東三河で安心して生活を選べる環境を目指します。移住促進では、三遠南信地域との広域連携を生かし、都市部との「関係人口」を地域活力へとつなげていきます。

 第三に、三遠南信道路の早期実現をはじめ公共交通や医療・福祉など生活インフラの整備です。過疎地域におけるバス路線の維持や高齢者の移動手段確保、地域医療・介護体制の強化は、安心して暮らせる基盤づくりに不可欠です。また、ため池や簡易水道の老朽化対策など、安全・安心の確保にも力を入れます。

 私は、これまで学生支援や中小企業支援などで現場の声を国政に届け、具体的な成果を挙げてきました。今後も、地域の声を丁寧に聴き、一つ一つ政策として形にして、持続可能な地域社会を東三河から実現してまいります。

「発想の転換で若者を集め、街を元気に」/横山 緑候補(諸派・新)

 東三河は豊川(とよがわ)流域を中心に三河湾や遠州灘に面し北は長野、東は静岡の両県に接し、山、海ありの自然に恵まれたところだ。

 とくに農業が盛ん。中でも渥美半島は戦後、豊川用水の通水と区画整理が進んだことで、飛躍的に農業が伸び農業産出額1位の「農業王国」を築いた時もあった。その中心が田原市。今も産出額2位を維持し十数位の豊橋市、4、5位の静岡県浜松市を加えると全国有数の農業地帯だ。

 しかし、コロナ禍で生産が落ち込み、ロシアのウクライナ侵攻と緊迫化する中東情勢のあおりを受けて肥料、飼料、資材などが上がり打撃を受け、物価高で悲鳴さえ聞こえてくる。農業従事者の高齢化と担い手不足も追い打ちをかけている。

 私は弱者に寄り添う政治を目指しているが、食を支える農業従事者に光が当たっていない。農業を明るい未来にするために現状と課題を把握し、自給率三十数%を引き上げることで農業に光を充てたいと考えている。

 東三河は愛知県で最も過疎化が進んでいる。どこも少子高齢化が進んでいるので、この傾向を止めることは難しい。一般的に便利なところに人が集まり、不便なところは敬遠されがち。だから、過疎の自治体が人を「誘致」させたり、人を呼び込んだりすることは発想の転換が必要ではないか―。例えば特産物を生かして面白そうなものつくるとか、三河湾や奥三河に巨大遊具を設置するとか。若者を集めることが自治体を元気にする。これを勧めたい。

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