自民分断回避へ「苦渋の決断」/党臨時総裁選挙手続き指示 自身は不出馬
2025/09/08
首相官邸による記者会見の生配信画像(首相官邸SNSより)
石破茂首相(自民党総裁)は7日夕、首相官邸で緊急の記者会見を開き、日米関税交渉に関し「一つの区切りがついた」などとして、自民党総裁を辞任し、退陣すると正式に表明した。「新総裁を選ぶ手続きを開始していただきたい。総裁選に出馬しない」と明言。後進に道を譲る決断をした。
7月の参院選大敗を受け、自民党内では総裁選前倒し要求が広がった。関係者によると、自民党愛知県連も同日、総裁選の前倒しを求めると決めたばかりだった。同党は早期に総裁選を実施し、後任選出を進める。
総裁選前倒しの議論について「党内に決定的な分断を生みかねないと考えた」と説明。「身を引くという苦渋の決断をした。昨年9月に自民党総裁に選んでいただいた多くの方々の期待に応えられず、本当にじくじたる思いだ」と語った。
今後については「新総裁が選ばれるまでの間、国民に対して果たすべき責任を着実に果たし、新しい総裁、総理にその先を託したい」とした。
記者会見の模様は、首相官邸が交流サイト(SNS)などで生配信した。