アグリビジネス共創拠点設立

先端技術と農業融合で地域の課題解決へ/豊橋技科大など産学官連携/7年計画 次世代人材育成にも注力

2026/04/10

プロジェクトリーダーの上原教授

 豊橋技術科学大学は、科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI―NEXT)」に採択され、先端技術と地域農業を融合させた「アグリビジネス共創拠点」を設立した。産学官金が連携し、使い手の視点に立った農業の自動化、効率化で地域の課題解決を目指す。

 プロジェクトは、同大学人間中心アグリテック共創センター長で、神経科学などが専門の上原一将教授がリーダーを務め、豊橋市や豊橋信用金庫など計31の企業、大学、高等専門学校などが参画する。全国有数の農業地帯である東三河地域の潜在能力を生かし、労働力不足や技術継承といった深刻な課題に対し、工学的なアプローチで挑む。

 その特徴は「人間情報学」の導入だ。従来のスマート農業は導入コストや操作の難しさが普及の壁となっていた。同センターでは、熟練農家の「勘」や視線の動き、筋肉の活動量をデータ化して解析する。これにより、人の感覚と調和し、デジタルに不慣れな層でも直感的に使いこなせる「人間中心」のアグリテック開発を推進する。

 具体的な研究開発課題として、人との空間共有が可能な農業用ロボットの開発や、半導体センサーを用いた植物の状態可視化など5項目を掲げた。プロジェクトは最長7年間にわたり、次世代のイノベーションリーダー育成にも注力する。

 大学の定例会見に出席した上原教授は、プロジェクトの効果について「使いやすいアグリテックの開発や、デジタルネイティブ世代につなぐ新しい農法、高効率化によるインセンティブの創出が期待できる」と説明した。

2026/04/10 のニュース

プロジェクトリーダーの上原教授

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

リクルーティング

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP