来年3月末150年超の伝統に幕/進む児童減少 さらなる再編も課題/新城市
2026/06/03

閉校となる庭野小(新城市内)
新城市は2日、児童が15人まで減った庭野小学校を来年3月末で閉校とし、同じ中学校区の八名小に統合すると発表した。同市の小学校統合は11年ぶりで、来年度は6中・12小となる。市内では今後も児童減少が続き、複数学年でクラスを組む学校が増えると見込まれる中、さらなる再編検討も求められそうだ。
両校の統合について、下江洋行市長は「子どもたちの教育環境を最優先に考え、総合的に判断した。通学支援や学校生活への配慮など、必要な支援に丁寧に取り組む」としている。
庭野小は豊川(とよがわ)左岸の川沿いに学区がある。1873年(明治6年)開設で150年余りの伝統があるが、現在は1・3・5年生がゼロで、3学年しか児童がいない。来年度の入学予定者もゼロだ。
2024年度に行った保護者アンケートでは、存続よりも学校統合を求める意見が多かった。市教育委員会は保護者や区長らとの会合を重ね、学校の在り方を議論。統合に向けて、住民を含めた意見を集約した。
一方、同市富岡の八名小は1962年に学校統合で開設され、児童183人が在籍する。学区が広くてスクールバスを運行しており、3キロ余り離れた庭野小から編入する児童も、バス通学になりそうだ。
統合により、八名中学校区の小学校は八名小1校となる。
市内では庭野小のほかに、市教委と住民が学校再編に向けた協議を始めたところはない。
しかし、児童の少ない小学校2校では、異なる学年に同じ教室で授業を行う複式学級を編成している。来年度は5校に拡大する見通しだ。