新城東高跡地活用を断念

市民病院移転先から除外 議会で表明/下江市長「取得費大きい」打開策見えず

2026/06/19

国道に面した新城東高校跡地(資料)

 5年前に閉校した県立新城東高校の跡地について、新城市は18日、県から購入する従来の方針を断念し、新城市民病院の移転候補地から除外したと明らかにした。下江洋行市長は「取得費が大変大きい。不本意だが打開策が見えない」と述べた。国道沿いのまとまった土地だが、活用構想が白紙に戻り、遊休状態が続くことが避けられない状況となった。

 同日の市議会6月定例会で、浅尾洋平議員の一般質問に答えた。

 これによると、新病院に必要な面積は、高校跡地の3分の1に過ぎず、市は残る土地の利用に向けて市場ニーズを調査。しかし、初期投資や官民での長期契約が、民間進出の壁になると分かった。

 一方、当初約100億円と見込んだ新病院建設の費用想定は、物価高騰で約160億~180億円に膨らんだ。このため、移転先は農地など残る候補地4カ所から選び、取得費を抑えることにした。

 市は、高校跡地取得に必要な具体的な金額に関して、県との協議内容は明かさなかった。台帳上の帳簿価格は約18億円だという。

 新城東高は2021年3月に閉校した。約6・4ヘクタールの敷地には、校舎や体育館、武道場などが立つ。交通量が多い国道151号に面し、新東名高速の新城インターチェンジから車で5分余りだ。

 市は23年3月、取得や借用に向けた正式な協議を県に申し入れた。24年1月には「活用基本構想」を策定し、29年度の購入を目指す方針を示していた。

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