防災への関心に期待

730運動を豊橋の市民レポーターが取材/防災紙芝居などの様子紹介

2021/01/26

 南海トラフ地震に備え、豊橋市の「730(ナミゼロ)運動実行委員会」(飯田耕一会長)の地震から街を守る活動の一部が、市の情報サイトで紹介される。運動を注目した市民レポーターの松浦あやのさんが、被害を抑えるため地盤対策の必要性を訴える親子向け防災紙芝居などを取材した。飯田会長は「多くの人に活動を知ってもらうことにつながり、防災の意識が高まる」と期待を寄せている。

市情報サイトに掲載

■ヒーローを紹介
 防災紙芝居は、阪神・淡路大震災から26年目の17日、市内二川町の商家「駒屋」で行われた。タイトルは「730ナミゼロー~ナマズーンをつかまえろ~」。放課後児童クラブへの「出前出張」を含め昨年7月から始め、これで9回目、子どもを中心に延べ約200人が見学した。

 この日は、ボランティアの小林伸枝さんと加藤結子さんが「ロボットのナミゼローは地震が起きると揺れる場所を発見」「仲間のジェイルが揺れそうなところに長い棒を差し込み、地面を強くする」とヒーローらを紹介し、「地面を揺らす悪役のナマズ・ラスボスなどを退治する」とあらすじを説明。約15分のストーリーを読み上げた。

 会場には親子連れら20人ほどが集まった。父、妹と一緒に来た地元二川南小2年の酒井希春ちゃん(8)は「ナミゼローがいるので大丈夫」と笑顔で語り、「地震の時は落ち着いた行動が大切だと思った」と話した。

 小林さんと加藤さんは「家族や友達に紙芝居の内容を話してもらい、一人二人と参加者が増えることで運動の輪は広がる」と期待する。

■子どもを守る
 紙芝居の様子を見つめていたのが市民レポータ―「パパママレポーター」の松浦さん。4歳と6歳の子どもを持つ母である。「地震から子どもたちを守りたい」が取材のきっかけだ。「紙芝居の内容はわかりやすく、子どもたちは楽しく見ていた」と感想を述べた。

 2016年の熊本地震では、同じ地域でも地盤の軟らかいところで揺れは激しく、被害が大きかった。豊橋市でも沿岸部で軟弱地盤が目立ち、地震の時、液状化する恐れもある。

 飯田会長から運動の発端が「防災の重要さから」と聞き、「新築の際、建物を強くすることは大切だが、地盤対策も必要」と説明を受けた。

 南海トラフ地震が心配されており、「子どもたちが地震の犠牲者にならないためにも、まずは730運動を知ってもらうことが大事だ」などと伝える考えだ。

 パパママレポーターは、子育て情報を発信してもらうため、20年度に市こども未来政策課によって設けられた。現在、20人が活動している。

 松浦さんの「730運動」の記事は、ブログから市の子育て支援情報ポータルサイト「育なび」に投稿された。近く掲載される。

【キーワード】730(ナミゼロ)運動

 東日本大震災の際、震度7の揺れのところで3、4に抑えられ、建物の倒壊などによる被害が0だったことで注目が集まり、建築相談などに応じている豊橋市の一般社団法人によって2019年11月に提唱された。弱い地盤に建つ建物は揺れが増幅するが、それを逃す工法によって免震機能が働いたことを教訓に、「建物を守るのは地盤から」として進められている。「730運動実行委員会」がつくられ、現在、市民運動に力点を置く。親子向け防災紙芝居もその一つ。事務局は市内老津町。問い合わせは実行委の飯田耕一会長へ。携帯電話=090(7042)6051=、メール=info@apree.co.jp。

2021/01/26 のニュース

730運動について飯田会長を取材する松浦さん(手前)

子どもたちに好評の防災紙芝居。読み手の小林さん㊨と加藤さん(いずれも商家「駒屋」で)

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