AI活用 保育の質向上図る

園児の挙動 動画で解析/一人一人の特性に合わせきめ細やかに/豊橋市とエフバイタルが協定

2023/09/13

協定書を手にする浅井市長㊨と安島代表取締役(豊橋市役所で)

 豊橋市と新興ヘルステック企業のエフバイタル(東京都)は12日、保育の質の向上に人工知能(AI)を活用する共同研究協定に調印した。園児の挙動を撮影した動画を解析し、一人一人の特性に合わせたきめ細やかな保育の実現につなげる。同社が保育の質向上に向け、自治体と連携協定を結ぶのは全国3例目という。

 共同研究では13日から市内の公立保育園や認定こども園など計6カ所で、保護者の同意を得られた0~6歳児387人の表情や動きを保育室に設置したスマートフォンで撮影。3週間程度かけて動画データを集め、「笑顔」や「集中」、「興奮」といったポジティブな感情を抽出し、なぜそうなったのかをAIで分析する。

 解析結果を検証した上で、一人一人の園児をより深く理解するための職員研修を年明けごろから始める。

 市役所であった協定締結式で、浅井由崇市長は共同研究を通じて「保育士だけでは気づかない発見があると思う。素晴らしい成果、あっと驚くような結果が見られることを楽しみにしています」と期待を寄せた。同社の安島(あじま)真澄代表取締役は「私たちの技術が微力ながら豊橋市のお子さんたちの明るい未来を切り開く一助となることを心から祈念しています」と意気込みを語った。

 医師やAI研究者などが複数在籍する同社は、子どもを対象にした先進技術を持つスタートアップ企業。豊橋市より先に石川県小松市や静岡県磐田市と連携協定を結んでいる。


ママスクエア協力のもと昨年実施された実証実験の様子(エフバイタル提供)

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協定書を手にする浅井市長㊨と安島代表取締役(豊橋市役所で)

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