黄柳川沿い新緑の山あいに/新城市竹ノ輪
2025/04/04
山里に泳ぐこいのぼり(新城市竹ノ輪で)
新城市竹ノ輪の桜と菜の花が咲く山あいに、今年もこいのぼり130匹が優雅に泳いでいる。地元の建設会社役員・田中紹元(つぐもと)さん(77)が黄柳川沿いの自分の畑で揚げている。
初めて来たという同市内に住む夫婦は「桜と菜の花の中で泳ぐこいのぼりは、とてもきれいで驚いた」と笑顔で眺めていた。
田中さんは2009年、過疎化地域の活性化のため、使われなくなったこいのぼりを集めて揚げようと考え、住民らに声をかけ100匹ほどを集めた。長さ30メートルのロープを10本ほど張り、こいのぼりを取り付けた。以来毎年3月の最終日曜に設置している。今年は夫婦だけで作業したという。毎日朝昼夕の3回見に行って、絡まったものを直している。
こいのぼりは雨風にさらされ、毎年20匹ほどが駄目になるため、新たに譲り受けたこいのぼりを入れ替えている。昨年同様,ベランダ用の小さなこいのぼり30匹が川に近い場所で泳いでいる。
田中さんは「最初は3年でやめようと思っていたのに、遠くから見に来る人も増えて、やめられなくなってしまった」と笑う。
最近はこいのぼりを揚げる家が少なくなり、飾るこいのぼり探しに苦労しているという。
こいのぼりは5月5日まで、眺めることができる。