自動車輸入金額・台数全国1位

32年連続で三河港/輸出面も2位保持/「トランプ関税」先行き不透明

2025/04/04

三河港に並んだ自動車(豊橋市神野ふ頭町で)

 2024年の三河港は自動車の輸入金額、台数とも全国の港で1位で、32年連続首位となった。輸出自動車の金額、台数は全国2位を保持したが、「トランプ関税」による先行きの不透明感は拭えない。

 財務省貿易統計をもとに豊橋市が計算したところ、24年に同港から陸揚げされた自動車は約12・6万台で、輸入金額、台数ともに全国1位だった。日本一は32年連続。

 24年の同港の自動車輸出台数は約77万台。輸出金額と合わせて、全国の港で名古屋港に次ぐ2位の座を守った。

 一方、トランプ米政権が3日、自動車に25%の関税を上乗せする措置を発動したと主要メディアが報じた。三河港からも北米に自動車が輸出されている。新しい関税がもたらす同港への影響について「あると思うが、わからない」と市みなと振興課の佐藤実課長は戸惑い気味。現在、情報収集にあたっていて「動向を注視していく」とした。

 貿易戦争に巻き込まれれば、港から恩恵を受ける自治体や地域経済に悪影響が及ぶ恐れもある。市によると、貿易船に課される税金で、23年には約1億5500万円の税収があった。港湾関係企業からの事業所税収があるほか、地域の雇用や消費にも貿易港の存在はプラスに働いている。

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