「軍都豊橋の面影展」開幕

豊橋市美博/軍隊と豊橋の 関わり振り返る/新資料約50点などを展示

2025/06/15

多彩な資料で歴史を振り返る(豊橋市美術博物館で)

 1885(明治18)年に歩兵第18連隊が現在の豊橋公園に設置されて以降、軍隊と深い関わりを持ってきた豊橋市。終戦80年の節目に、軍隊と豊橋市の関わりの歴史を豊富な資料で振り返る「終戦80年軍都豊橋の面影展」が14日、豊橋市今橋町の市美術博物館で始まった。市民から寄せられた新資料約50点をはじめ、古い写真や絵図、地図、古文書、浮世絵などの豊富な資料で軍都豊橋の歴史をひもとく。

 徴兵制の始まりから日清・日露戦争のコーナーでは、戦争を描いた浮世絵や寺に奉納された豪華な絵馬、各種書類などが紹介される。当時の18連隊の様子がわかる写真や絵はがき、軍人を模した土人形などもあり興味深い。現在の愛知大学に司令部が置かれた第15師団の配置がわかる航空写真などもあり、往時の豊橋にどのように軍隊が置かれていたかをイメージすることができる。

 日中・太平洋戦争のコーナーでは、出征兵士を送るのぼり旗や千人針なども展示。生活で使われた道具なども紹介され、戦争が激化し市民の暮らしがどう変化したかを知ることができる。愛国婦人会のタスキや母子手帳のもとになった妊産婦手帳と乳幼児体力手帳なども展示され、戦時下の暮らしを理解することができる。

 明治から昭和までの戦争と軍隊の歴史を、豊橋市の歴史と共に振り返る、戦後80年の節目に家族で見たい展覧会だ。8月31日まで。

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