「ハマボウ」黄色の花が見ごろ

渥美半島に本格的な夏の訪れ告げる/田原

2025/07/16

夏空に映えるハマボウの黄色い花(田原市堀切町で)

 田原市堀切町の国道42号沿いにあるアオイ科の落葉低木ハマボウの自生地で鮮やかな黄色の花が見ごろを迎え、渥美半島に本格的な夏の訪れを告げている。

 ハマボウは暖かな海岸付近に自生するが、近年、海岸造成や河川改修などで生息数が減少。愛知県の「レッドリストあいち2025」で絶滅危惧2類(絶滅の危険が増大している種)に指定されている。

 太平洋・表浜海岸の近くにある堀切町の自生地は1955年、県天然記念物に指定されている。指定面積は約300平方メートル。初夏から8月にかけて花を咲かせ、ムクゲに似た直径8~10センチほどの花が夏空に映える。

 今月初め、花芽がガの幼虫に食べられる食害が発生し、ほとんど咲いている花はなかったが、現在は咲き誇っている。

 堀切町の自生地は指定当時、分布の北限にあたるとされていたが、現在は分布が広がり、田原市内では汐川河口付近などでも見ることができる。

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