さっそく授乳親子仲むつまじく/竹島水族館
2026/08/03

オタリアのラブ㊨と赤ちゃん=蒲郡市内で(竹島水族館提供)
蒲郡市竹島水族館で飼育されているオタリアの雌「ラブ」が出産した。赤ちゃんは現在、体重10キロを超え、性別は雄と分かった。
ラブは16歳。先月21日朝、飼育員らが見守る中で6時間ほどかけて出産した。初産であり、飼育下では育児放棄も懸念されたが、出産後すぐに授乳を始めたという。赤ちゃんを守ろうと、慣れ親しんだ飼育員に対しても攻撃的になるほど、母親の自覚は十分だ。
ラブが1歳のころから手塩にかけて育ててきた小林龍二館長にさえ、警戒を緩めないという。「誰に育ててもらったと思ってるのか」と小林館長は苦笑する。とはいえ「しっかり母親になっていてすごい」と胸をなで下ろしている。
親子はバックヤードで過ごしている。館では夏休み中の公開を目指しているが、飼育員の桃井綾子さんは「途中で疲れて、育児放棄してしまう可能性もある。親子のペースに合わせてしっかり健康を確認したい」と話す。
オタリアが飼育されているのは全国10館ほどで、繁殖例も少ないという。ラブは2011年に竹島水族館に仲間入り。12年にショーデビューし、ほぼ毎日出演してきた。
希少な動物の繁殖を目的に水族館同士で貸し借りする「ブリーディングローン制度」によって、ラブは昨年6月から7月にかけて三重県の鳥羽水族館へ「嫁入り」。雄の「クーパ」との交尾が確認され、今年に入って妊娠が判明した。
オタリアはアシカの仲間で、寿命は約30年。雄は、雌の約3倍の300㌔にまで成長が見込まれるという。