とよはしまちなかスロータウン映画祭/クロージングイベントで松井玲奈さん登場/初の中編小説刊行 執筆活動にも意欲
2025/02/24
主演映画について語る松井さん(穂の国とよはし芸術劇場プラットで)
豊橋市の冬の風物詩として親しまれる映画の祭典「とよはしまちなかスロータウン映画祭」のクロージングイベントが22日、豊橋市西小田原町の穂の国豊橋芸術劇場プラットで開催された。豊橋市出身の俳優で作家の松井玲奈さんがゲストに招かれトークを繰り広げた。
松井さんが主演した映画「よだかの片想い」を上映した後、イベントが開催された。豊川堂の髙須大輔社長が進行役を務めた。
松井さんは上映された「よだかの片想い」について「大好きな小説で、自分が主演でなくてもいいから映画になってほしいと思っていた」と振り返った。自身が演じた、顔にあざがある主人公について「コンプレックスに向き合いながら生きていく女性として演じた。演じることができてうれしい」と笑顔を見せた。今後チャレンジしてみたい役柄を聞かれると、「明るい性格の女性。コメディーに挑戦してみたい」と話した。
作家としても活動し著作が好評な松井さん。3月26日に刊行される新刊「カット・イン カット・アウト」についてふれ「準備に時間がかかり、気づいたら4年たってしまった。演じることをテーマに、自分が経験したことを織り交ぜてオリジナルの物語を作った」と述べた。初めての中編で「10㌔マラソンを走り終えた感じ」とし「次はフルマラソンに挑みたい。少しずつ書くことの持久力を上げて、より良い物語を作りたい」と意欲を見せた。
観客は興味深そうに聞き、終盤の撮影タイムには「かわいい」の声も飛んで盛り上がった。