しんしろ星の子合唱団がコンサート
2025/02/24
熱演する団員ら(新城文化会館で)
新城市の親子合唱団「しんしろ星の子合唱団」は22日、車いすや障がいのある人も気軽に楽しめる「第1回『すべての人と音楽を』コンサート」を新城文化会館大ホールで開催した。
上演された合唱劇「銀河鉄道の夜」は、岡崎市出身の桃井聖司さんが脚本と作曲を手掛けた「オペラ『銀河鉄道の夜』」を参考に構成されている。舞台では、小学3年から70代までの団員が、平野とも子さんの指揮の下1時間余りのステージを創りあげた。観客らは美しい歌声と演奏、変化する照明の中での演技に魅了された。
会場は、前4列106席分を車いす用に外し、声を出したり、動き回ったりすることも自由で、いつでもトイレなどの出入りができることになっており、障がいのある観客らはリラックスした様子で観劇し、音楽に合わせてリズムをとったり、拍手を送ったりしていた。
主人公ジョバンニ役の鳥居優衣さん(20)は「最後まで精いっぱいやり、思いが伝えられたと思う」と笑顔だった。
団長の山本拓哉さんは「一致団結して誰もが楽しめるステージになった。次につなげることができた」と話した。
合唱劇は昨年8月に上演されたもので、「車いすや障がいのある人のためにもう一度公演してほしい」との声を受け再演された。愛知県2024年度文化活動事業費補助金「誰もが参加・鑑賞可能な文化芸術事業」や、三菱UFJ銀行新城支店からの寄付金を受けた。